へその下の「丹田」(たんでん)は私たちの体の中心とされ、 全身を動かすためのバッテリーのような働きを持っています。 丹田にエネルギーを蓄え、健康度をアップさせる効果のある イルチブレインヨガの「丹田強化の体操」を紹介します。 「丹田」は武道の世界ではよく使われる言葉ですが、 ふだんの生活ではめったに聞くことがありません。 しかし、私たちがもっとも優れた運動能力を発揮できるのは、 体の重心が丹田に置かれているときだといいます。 剣道などの武道家のほか、一流のダンサーやモデルも、 丹田を意識してさまざまな動きやポーズをとります。 丹田に意識が集まると、下腹がポカポカと温かくなっていきます。 頭にたまっていた気エネルギーがお腹のほうに降りてくるためです。 そうなると、下半身までしっかりと血液が循環するようになり、 冷えは解消されます。 その一方で、頭はスッキリと涼しくなります。 この状態は、東洋医学でもたいへん健康的な状態とされます。 イルチブレインヨガの「丹田強化の体操」は、 丹田をエネルギーで満たすための運動です。 このポーズを行うと、丹田を意識する力が強くなるほか、 首と頭の部分の血液の循環がよくなるなどの効果も期待できます。 <イルチブレインヨガの丹田強化の体操> あお向けに寝た状態で、両腕と両足を上げます。手のひらを上に向け、しっかり広げます。両足のひざを直角に曲げます。股関節、ひざ、足首がそれぞれ直角になるようにします。 手のひらで空を押し上げるような感覚で、腕を伸ばします。 頭を持ちあげて、丹田を見ます。しばらくその姿勢をキープします。首の後ろが強く引っ張られるのを感じて下さい。 |